達観したムスリム
こんにちは。
現在私はマレーシアは、クアラルンプールにいます。
マレーシアと言えば、多民族、多宗教国家です。
本当に色んな宗教の人と、色んな民族の人がいることが
街を歩いていてもすごくわかります。
先日、そんなマレーシアで、世界屈指の高さを誇るブルーモスクに行ったときに印象に残ったことを書き残そうと思います。
すごく大きくて綺麗なモスクでした。
このモスク、中に入る時にボランティアのガイドさんがついてくれて
モスクの中を案内してくれるんですけど、
私たちを案内してくれるガイドのおっちゃんがすごく印象的でした。
おっちゃんという名にそぐわないような人でした。
このムスリムの陽気なおっちゃん、
日本語を勉強していて、一生懸命日本語と英語で楽しくガイドしてくれました。
ラマダンもちゃんとするし、モスクのボランティアをしてるし、
私の握手も拒否するくらいおそらくすごく厳粛なムスリムだと思いました。
ただ、ガイド中に聞いた話によるとこのおっちゃん日本に行ったことがあるそうで。
「セブンイレブンデ、バナナイッポンワンダラー、タカイネ、ハハハ」
的なことを言って笑わせるくらい陽気なおっちゃんだったんですけど、
私その時とっても不思議というか疑問に思ったことがありました。
このムスリムのおっちゃん、日本に旅行して何を感じたんだろうと。
私が聞いたことある話では、
日本に留学にきたムスリムの人は普通にイスラム教の教えでは食べちゃいけないと言われてるものも食べて、結構柔軟(?)な感じらしい。
とか、
イスラム教以外考えられない!
イスラム教最高!
みたいな感じだと思ってたんです。
でもこのおっちゃんは、日本に行って、多少なりとも日本の文化に触れて、
そのうえで自分の宗教に忠実になった。
他のものを見た結果、自分の信じるものを改めてちゃんと理解したんだろうなと、私は思いました。
そして、それは、マレーシアという多民族、多宗教が共存している国でこそ、生まれうるものではないかと感じました。
「自分と違うものも認める、その上で自分はこれを信じる」
実際のところ、そのおっちゃんが
日本で何を感じたかなんてわかりませんけど、
そのおっちゃんの立ち居振る舞いから、それが、達観のうえに出来上がっていることと、
おっちゃんの器のでかさを感じ取りました。
そのおっちゃんの感じを言葉にして伝えるのって難しい。
まとまりのない文でしたが、以上です。
樹里