ネタ作りな旅ブログ

2015年4月から海外長期旅行中、思ったこと、考えたことの記録。
いつか歳をとったときに、振り返るためのブログ。

誰のための島なのか

こんばんは。



今私はインドネシアのギリという島にいます。


ギリは3島並んであるんですけど、そのうちの1つ、ギリアイルという島に1週間くらい滞在しています。徒歩2時間で島一周できちゃうような小さな島です。





海はすごく綺麗で、港とかもなく、ビーチにボートが着くので、
どこまで歩いてもビーチがずーっと続いてて、1周まわってみても、ずーっと綺麗なビーチです。



島の主な交通手段は自転車か馬車、車は1台もありません。
警察もいないし、ATMも数台みたいな感じです。



観光客は結構います。欧米人が多いです。
アジア人もたまに見ますけど、本当にここはアジアの島なのかと思うくらい欧米人だらけです。



こんなに小さな島なので、 観光産業で全てが成り立っているという感じです。



私は、ビーチが好きなので、毎日というほど、ただただ眺めるためだけにビーチに行ったりして、今日も徒歩で海岸沿いを一周してきました。



そこで1つ思ったことがありました。それは、この島に住む人は観光地化されていく自分の故郷をどういう思いで見てるんだろう、でした。


ビーチ沿い3分2くらいは全部飲食店、もしくは観光客向けの宿なのです。
近くにお店も何も無いただのビーチというものは3分の1程度しか存在せず、
ほとんどのお店がビーチの目の前に店を構え、砂浜にイスとかテーブルとかおいて、そのへん一帯だけはその店のエリア、みたいな感じです。



もちろん誰でも海には入れるし、いったん、海に入ってしまえば、そんなの関係なくなりますけど。



私は、自分の実家である、奄美の海を思い返してみました。
海の綺麗さは全然一緒で、でも違うところは、ビーチを少しでも人が占領している空間があるかどうかでした。


観光客がお金を使うレストランやバー、宿を増やしていくことは もちろん、島が潤うためには良いことだと思います。


でも、地元の人たちのためのビーチではなくなっていくように思えました。



 私が奄美に帰っても、 行きたいと思うビーチは、お店も何も無い、
ただそこに海が広がっているだけでいい、それが一番落ち着きます。 



でもそんな場所が、このギリには少ないように思いました。


小さな島だから仕方ないのかなと思ったりもしますけど。
これから今は何もないビーチもまだまだ飲食店やホテルなどは増えていくと思います。


でも私は、 ずっと現地人のための島、憩いのビーチであり続けて欲しいなと思いました。



そして、18年間奄美で育って、 いつでも見たい時に綺麗なビーチが見れて、いたことがいかに幸せなことだったかを実感して、
私の故郷を、あの何もないただ透き通った綺麗な海を守りたいと思いました。




以上です。




樹里

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